ルクソール神殿複合体
ルクソール神殿複合体はカルナクに対する「南の神殿」として建てられ、両者を結ぶ行列軸が神殿の空間的本質を決定している。
現在残る神殿の主要部分はアメンホテプ3世が建てたものであり、それが神殿の本来の核をなしている。
ラメセス2世は神殿の北側に中庭と塔門を増築したが、神殿の主要な核心部を建てたのは彼ではない。

神を迎えるための道が、王や帝国や生きた信仰によってどう姿を変えたかを想像しながら、人頭スフィンクスの参道からラムセス2世の中庭とアブー・アル=ハッジャージュ・モスクを抜け、ローマ皇帝の漆喰画の下から古代エジプトのレリーフがのぞく壁へ進みましょう。
ルクソール神殿複合体はカルナクに対する「南の神殿」として建てられ、両者を結ぶ行列軸が神殿の空間的本質を決定している。
現在残る神殿の主要部分はアメンホテプ3世が建てたものであり、それが神殿の本来の核をなしている。
ラメセス2世は神殿の北側に中庭と塔門を増築したが、神殿の主要な核心部を建てたのは彼ではない。
人頭スフィンクスの参道はライオンの胴体に王の人間の顔を持つスフィンクスが両側に並ぶ、ルクソール神殿固有の入口であり、カルナクの羊頭スフィンクスとは明確に異なるアイデンティティを持つ。
左右に対称に並ぶスフィンクスの列が参道という方向性のある空間を構成し、行列する者を神殿の入口へと視覚的・心理的に導く設計になっている。
ラムセス2世が第一塔門・巨像・オベリスクを加え、神殿北側に圧倒的な王権の入口を作り上げた。
元々一対あったオベリスクのうち、一本は今もここに立つが、もう一本は1836年からパリのコンコルド広場に建っている。
ラムセス2世はアメンホテプ3世の神殿核の「前」に、より古い聖域への開かれたアプローチとしてこの中庭を建設した。
ラムセス2世の中庭を囲む柱廊は二重構造になっており、北西の隅には三連の神殿が置かれている。
アブ・アル=ハッジャージュのモスクが中庭の北東の四分の一を占めており、床面が発掘された中庭より高い位置にあることで、異なる時代の地層が視覚的に読み取れる。
モスクは古代神殿の遺構の上に建てられた高い地面に位置しており、その高さ自体が何千年分もの堆積の証拠である。
アブー・アル=ハッジャージュ・モスクは中世に起源を持ち、19世紀に大規模な改修を受けており、二本のミナレットはそれぞれ異なる時代の建設段階を示している。
アブー・アル=ハッジャージュという聖者の墓を中心に据えたこのモスクは、古代の祝祭の記憶と重なりながら、今もルクソールの信仰の中心として生き続けている。
アメンホテプ3世の列柱廊は彼が建設したが、壁面のオペト祭装飾を完成させたのはツタンカーメンとホルエムヘブという後世の王たちだった。
列柱廊の壁面に描かれているのは戦争でも王の功績でもなく、カルナクからルクソールへと向かうオペト祭の行列という純粋に宗教的な儀式の場面だ。
アメンホテプ3世の中庭は、長い列柱廊から突然開けた空間へと切り替わる場所であり、その転換そのものが意図的な建築的体験である。
この中庭はアメンホテプ3世の時代、第18王朝期に造られたものであり、後にラムセス2世が北側に増築した区画よりもはるかに古い神殿の核心部に属している。
中庭の四周を柱が囲むことで、開放的でありながら明確な境界を持つ空間が生まれており、それが内部聖域への移行を建築的に準備している。
ローマ時代の石灰漆喰の壁画が、その下に隠れたエジプトのレリーフを覆っており、同じ壁面に異なる時代の宗教的装飾が重なっている。
3世紀後半、この部屋はローマ皇帝崇拝の儀式空間に転用され、ディオクレティアヌスと三人の共同統治者の肖像が壁に描かれた。
ローマ時代に転用された部屋は、神殿の最も奥にある内部聖所とは別の空間であり、この場所には異なる宗教的目的を持つ複数の聖域が存在する。
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